NTTデータは社長交代により、2018年6月19日に行われる株式総会にて本間洋(ほんまよう)社長が代表取締役として就任。
NTTデータ前社長の岩本敏男社長は2012年6月から6年間NTTデータをけん引してきた人物なだけに、
「NTTデータは社長交代して大丈夫?」
「社長交代でなにが変わるのか」
「そもそも社長交代の理由は?」
と思っている人もいるのではないでしょうか。
今回は、NTTデータの社長交代によって、一体なにが変わるのかを考察していきます。
とその前に、そもそもなぜNTTデータの社長交代がされたのか、その理由をまずはみていきましょう。
NTTデータの社長交代の理由は?
NTTデータの社長交代理由を独自調査しましたが、いまのところ公にはされていません。
社長交代というと経営不振によるものという印象がありますが、NTTデータの2018年3月期の決算において、前年度比22.2%の2兆1171億円。
初の2兆円台を突破して、経営状態は全くといってもいいほど悪くありません。
したがって、社長交代の理由は経営不振によるものではなさそうです。
じつは社長といえども就業規則や役員規程などによって退任規程や定年年齢が定められているケースがあります。
さらに、「辞めたいときが定年」という社長も多いのが実情です。
事実、岩本敏男社長は現在65歳。
新たに社長を引っ張ってきたわけでもなく、副社長であった本間洋さんが昇格したところからも言って、おそらくこの辺りが社長交代の理由になるでしょう。
NTTデータは社長交代をして大丈夫なの?
5月11日に行われた会見では、岩本敏男前社長から本間洋現社長に「実行力がある。有言実行の人」と本間洋社長に信頼をおいている様子がうかがえます。
本間洋現社長は経営者向けの書籍「緑のトマト デジタル時代の経営者へのメッセージ」も執筆していらっしゃいます。
そんな本間洋現社長はNTTグループの前身でもある日本電信電話株式会社に1980年入社。
岩本敏男前社長が日本電信電話株式会社に入社した1976年の4年後ということになります。
岩本敏男前社長と本間洋現社長は古くからの同僚といえども、会社の規模が規模だけに、入職当初から親しかったわけではないと思います。
ですが、本間洋社長は1980年から現在までNTTの成長を見届け会社に精通した人という意味では間違いないでしょう。
本間洋現社長はNTTデータ内で、日本を含めたアジア地域における、クラウドサービスやモノとインターネットがつながるIoT関連事業をけん引してきた人物です。
「NTTデータは社長交代をして大丈夫なのか?」という問いに対しては、筆者個人の見解にはなりますが、
NTTデータの社長交代で何か変わるのか
本間洋現社長の掲げる目標は以下の3つです。
- 今後の成長ドライバーとしてデジタルを位置づける
- グローバル事業の拡大
- 技術革新による価値創造
また上記の目標をNTTデータ得意のデジタル分野で盛り上げてくれそうです。
具体的には、
- 人工知能AI
- ビッグデータ
- IoT
- ロボット
などを普及、開拓して今あるサービスをより便利にしていく点にあると思われます。
ざっくりと言えば、岩本敏男前社長と同じベクトル上を見据えているとも捉えられます。
つまり、「NTTデータの社長交代で何か変わるのか」という問いに対しては、「いまの事業をさらに拡大し精度の向上を目指していくのでは?」と思われます。
歴代の社長はどんな理由で交代しているのか
NTTデータには、過去にいくつか不祥事がみられます。
- 社保庁の年金記録管理システム(2007年)
- ブログサービスのデータ消失と長期間のサービス停止(2009年)
- 中央官庁からの大量天下り受け入れ
- 特許庁汚職(2010年)
ただ、今回の社長交代前後では特に不祥事が発生していません。
したがって、今回の岩本敏男前社長の退任・交代はさきほどお話ししましたが、年齢的な側面の影響が大きいかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
岩本敏男前社長と同じベクトル上を向いた経営手腕を発揮されると推測されます。
特に、以下に挙げるデジタル事業に関しては今後さらに拡大・展開されていく可能性が高くなるでしょう。
- 人工知能AI
- ビッグデータ
- IoT
- ロボット
本間洋新社長とNTTデータの躍進を陰ながら応援しております・・・!